2011年4月6日水曜日

オープンコクピット複葉機でのフライト




午前中のフライトを終え一休みしていると、受付の人から声がかかりました。

「Tomo、グレートレークスで飛びたい?タダで乗せてくれるらしいよ」

全くもって無意味な問いです。私には、断る言葉の持ち合わせがありません。














キャノピーが無い。ただそれだけのこと。













風を受ける二枚の翼が、そこにあります。

















近代的な空港。この飛行機にはあまり似合わないようです。














訓練空域へと進路をとります。


















到着。やることは一つです。







































二枚の翼からの大きな抵抗を感じます。ピッツのようにはいきません。
































エルロンも、なかなかの重さです。
ロールレートはFOXと同じくらいでしょうか?


































シートベルトだけが頼りの背面飛行。
心地良い風がコクピットを巡ります。













楽しい時間の終わりは早いものです。












いつか、こんな飛行機を所有したいと思います。

思う存分、のんびりと飛び回ってみたい。


でも今は、曲技に専念しなきゃ。








乗せてくれたロバートさん、本当にありがとうございました。

2011年4月4日月曜日

アメリカでの訓練




私は今、カリフォルニア州のリバモアという町にいます。動力飛行機の曲技を練習するため、ここに来ました。


これまでは専らグライダー曲技に専念してきた私ですが、今年度から動力機も始めることにしました。


長期的な目標としては世界選手権への出場、短期的な目標としてはグライダー曲技への技術的応用を考えてのことです。


(実際は、今後3年間の収入のめどがついたから、という現実的な理由もありますが)











通っている飛行学校は、リバモア空港にある、Attitude Aviation。


訓練機のラインナップを見てください。尾輪式やジェット、マニアックな飛行機が勢揃い。こだわりの飛行学校です。
http://www.attitudeaviation.com/









私が使用している訓練機は、「ピッツ S-2C」。

尾輪式のハイパワー複葉機で、アドバンスドクラスまでの飛行が可能です。

乗っているのは高木さん。私の動力機アクロの師匠です。輸送機操縦士として運送会社に勤務する傍ら、土日だけここの飛行学校の教官として活動していらっしゃいます。今回は特別に、私の訓練のために休暇をとってくださり、ここ一週間毎日一緒に飛んでいただきました。







このピッツという飛行機、前が見えないことで有名です。でも、見えないという考え方は間違っています。世界を知覚することは、世界に対して能動的に働きかける「行為」に基礎づけられます。見ようとすること、これが、世界を見ることです。後ろが見えなければ振り返ればいい。前が見えなければ蛇行すればいい。そう考えたら、この飛行機の前に広がっている世界は「見えて」きますし、私を取り囲む包囲光の流れが、まるで触覚のように感じられてきます。視覚とは、ある種の触覚なのかもしれません。































ひとたび空へ上がれば、自由そのもの!!


















































あと二週間ちょっと(途中一時帰国しますが)訓練した後、IACの地方大会「Los Angeles Gold Cup Duel in the Desert 」へ出場します。インターミディエイトカテゴリーでの出場です。どこまで腕を上げられるか、挑戦です。

2010年4月8日木曜日

2010年度ヨーロッパ選手権(フィンランド)

最初に、ポーランド選手権の写真から載せます。国際大会の数週間前には、例年ポーランド国内選手権が開かれます。国際大会へむけた練習としての位置づけだけでなく、なにやら政治的な匂いもする複雑な大会です。とはいえ国外からの参加者にはそんなことは関係なし。純粋に楽しめばよいのです。



我々のベースであるリブニックから、ポーランド選手権開催地であるウォソシナまで、競技機を空輸しました。


曳航機は、「スカイリーダー」というウルトラライト機。こちらでは、ウルトラライトがFOXを曳航します。とても、危険です。



とはいえ一時間とちょっとの飛行を、私は存分に楽しむことができました。


ウォソシナを見つけ、離脱、上空で曲技飛行を行い着陸すると、そこには競技仲間のポールとディトマがいました。再開を喜び合う私たち。一年に一度、こうやって共に競い合える幸せ。





離陸を待つディトマ博士。

彼はオーストリアのトップパイロット。30年近い曲技のキャリアを持つ大ベテランです。自分の会社を持っており、そこで改造FOXなど作っているようです。

いつも自分のキャンピングカーに自分のスイフトを入れたトレーラーをつないでヨーロッパ中を旅して回り、各地でトレーニングに励んでいます。飛行スタイルは危険極まりないですが、とても魅力的な人物です。



動力曲技のポーランド選手権も同時開催されており、ポズナニ飛行場のジェラズニー曲技飛行隊が勢揃いでした。

このエクストラ330はジェラズニーの一員で(おそらくリーダーのボイチェクが所有)、私が今年トレーニングを受ける予定だった機体です。諸事情あり、中止になりました。来年こそは。



例によって競技中の写真はありません(真剣なので、写真をとる余裕がないのです)。

代わりに 、競技終了後のエアショーの写真を一つ。

手前で無線を担当しているのは、ジェラズニーの最年少パイロット、アガタ。弱冠20歳の大学生ですが、エクストラ330を駆るアドバンスドパイロットです。









このエアショーでは、マクラ氏も飛びました。その際の動画がこちらです。
http://www.flyingtv.pl/film,lotnictwo62,filmy-0,ile-10,samolot-360.html
いかに美しい場所であったかが、わかると思います。




エアショーも終わり、リブニックへの帰路につきます。







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森と湖の国、フィンランドへ移動しました。

今回FOXは陸路を移動。フェリーでの運搬になってしまったため、莫大な費用がかかってしまいました。

しかもフィンランドは物価が高く(とはいえ日本と同じくらいですが)、ポーランド人達にとっては厳しい状況になってしまったようです。



ヤミヤービ飛行場。

森を切り開いて作った土地に、一本の滑走路。

イベントの際にだけ稼働する飛行場だそうです。







離陸して驚きました。


見渡すかぎりの森!


こんな光景は初めてです。


Boxマーキングも、木を切り倒して設置してあるため、真上からしか見えません。




今回初めてSolo-Foxに乗るマグダレナ。

20歳ちょっとの若さで、ポズナニ飛行クラブの教官を務めています(残念ながら大学は留年中。このへんの事情は、国際的に共通するようですね)。壊れたプハッチからパラシュートで脱出した経験も持つ、隠れた猛者です。

アドバンスドカテゴリーで善戦しました。













教習中・・・






マクラ氏、元気がありません。




なんだかだらけムードのポーランド&日本チーム。

誰もが各々の飛行に満足していないようです。



上手く飛べなくて悩む。


悩んでも、答えは出ない。









強風で飛べない日が多く、このような場面が多く見られました。

左はポール、右はマース。イギリスの友人たちです。

私もこの日、カヌー初体験となりました。






ポーランド&日本チーム、国際ペイントボール大会での初勝利を決めました。


真剣にイメージトレーニングを行うマクラ氏。



ポーランド勢&日本にとっては、苦しい戦いとなりました。













大会終了後の食事会にて、懇親を行うポーランド、ロシア、フランスの選手たち。マチェック(中央)の黒い笑顔が光ります。







マクラ親子。

私の恩人達です。







ポーランドチームの面々。

右から、マルダ(ポーランド航空協会)、マグダ(上述の通り大学留年中の飛行クラブ教官)、コテック(クバ、ヤコブ、呼び方はたくさんある。親父の経営するウルトラライト教室で教官をやりながら、競技者を続けているunlimited最若手実力者)、スタシェック、マチェック(変な奴だけど腕はある)、マクラ氏、ラデック(ポズナニ飛行クラブの教官。チームマネージャー)。









運営者側の一人が水上飛行機で来ていることが発覚。大会の後、乗せてもらいました。



彼は一時期、この機体で「通勤」していたそうです。









フィンランドは、湖だらけ。

どこにでも水上飛行機を停めていいし、どこをどう飛んでも自由。


私は心底、この国が好きになりました。

2009年4月8日水曜日

2009年度世界選手権(チェコ)

この年の訓練は、紆余曲折ありました。こちらの競技機は例年春に耐空検査を行い、競技会へ向けた訓練に備えています。しかしこの年は、検査のやり方が変わったことに加え、航空局内部でもそれを把握しておらず、検査の実施が大幅にずれこんでいたのです。検査が順調に終わることを見越して渡航した私は、2週間ほどおあずけを食らった状態となりました。



それでも私は別の機体で飛んだりしてましたが・・・



これはSZD-59 acroで遊んだときの写真。飛びにくい機体でした。競技者の共通見解として、この機体はunlimitedの飛行には適しません。




無事検査も終わり、さあ飛べるかとおもいきや、今度は延々と雨の日が続きます。
毎日、格納庫内の事務所に借りた机を前にして、論文を書く(これが私の本職です)日々でした。






雨も上がり、無事飛行は再開されました。

100回くらいは飛べたのではないかと思います。










無事ポーランド選手権も終わり、世界大会の開催地であるホシン(チェコ共和国)へ車で移動。

今回は、トレーラーで競技機を輸送しました。

日本からはKさんが応援に駆けつけてくれました。

















例のごとく、競技機が並びます。











離陸して見えたのは、教会を中心として集まる赤い屋根の小さな村、なだらかな丘陵地帯と森、湖、、ヨーロッパを飛んでいることを実感する瞬間です。

これはイメージ写真。Kさんが近所の城から撮ってくれたものです。











マクラ氏のアドバイスを受け、競技飛行に備える。










離陸前の集中の時間。

スターシェが日傘を持ってくれています。

競技者同士、お互いがベストを尽くせるように助け合います。







表彰式。

真ん中は、優勝者のカミンスキ氏(ロシア)。左が2位のエリック(フランス。テールスライド一つのミスで優勝を逃しました)。右がヤン(チェコ。パワーのWAC常連でもあります)。

私もはやく表彰台に立てるようになりたいものです。









最後はKさん撮影の、チェスケ・クロムルフの街並み。チェコは本当に美しい国でした。


競技飛行で各国を回っていると、観光旅行では触れることのできない生の文化に直接触れることができます。これもまた、隠れた楽しみの一つかもしれません。