2011年4月4日月曜日
アメリカでの訓練
私は今、カリフォルニア州のリバモアという町にいます。動力飛行機の曲技を練習するため、ここに来ました。
これまでは専らグライダー曲技に専念してきた私ですが、今年度から動力機も始めることにしました。
長期的な目標としては世界選手権への出場、短期的な目標としてはグライダー曲技への技術的応用を考えてのことです。
(実際は、今後3年間の収入のめどがついたから、という現実的な理由もありますが)
通っている飛行学校は、リバモア空港にある、Attitude Aviation。
訓練機のラインナップを見てください。尾輪式やジェット、マニアックな飛行機が勢揃い。こだわりの飛行学校です。
http://www.attitudeaviation.com/
私が使用している訓練機は、「ピッツ S-2C」。
尾輪式のハイパワー複葉機で、アドバンスドクラスまでの飛行が可能です。
乗っているのは高木さん。私の動力機アクロの師匠です。輸送機操縦士として運送会社に勤務する傍ら、土日だけここの飛行学校の教官として活動していらっしゃいます。今回は特別に、私の訓練のために休暇をとってくださり、ここ一週間毎日一緒に飛んでいただきました。
このピッツという飛行機、前が見えないことで有名です。でも、見えないという考え方は間違っています。世界を知覚することは、世界に対して能動的に働きかける「行為」に基礎づけられます。見ようとすること、これが、世界を見ることです。後ろが見えなければ振り返ればいい。前が見えなければ蛇行すればいい。そう考えたら、この飛行機の前に広がっている世界は「見えて」きますし、私を取り囲む包囲光の流れが、まるで触覚のように感じられてきます。視覚とは、ある種の触覚なのかもしれません。
ひとたび空へ上がれば、自由そのもの!!
あと二週間ちょっと(途中一時帰国しますが)訓練した後、IACの地方大会「Los Angeles Gold Cup Duel in the Desert 」へ出場します。インターミディエイトカテゴリーでの出場です。どこまで腕を上げられるか、挑戦です。
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