2011年7月21日木曜日

ポーランドに来ています。

毎年世界選手権は7月から8月に行われます。なので、この時期はヨーロッパ各地でトレーニングキャンプ、そして国内選手権が相次いで開催されています。私は例年、ポーランドをベースとして訓練を行っているため、だいたいこの時期はポーランドで過ごしています。
理想的には、選手権前に数週間かけて200フライトほどの訓練を行い、国内選手権に参加し、少し休んで世界選手権出場、という流れが良い結果を生むとされています。しかし、たくさん飛ぶことは、そう簡単なことではありません。資金、休日、天気、機材、人材、場所、全ての条件が長期間にわたって整わなければ、それは成し遂げられないのです。


私は200フライトを可能にすべく。選手権前に一ヶ月ほどの滞在を計画しました。しかし天候、機材等の都合により、なかなか思うように訓練することはできませんでした。




当初、ポズナニ飛行クラブ(http://aeroklub.poznan.pl/)での訓練を予定していました。昨年までベースとしていたリブニックの飛行クラブ(http://www.aeroklub.rybnik.pl/)から移転した形になります。

しかし、相次ぐ曳航機の故障。



暇、暇、暇、

時間を持て余し、選手同士で愚痴を言い合う日々。

このような生殺しの生活の中で、皆の精神はだんだんと荒廃していきました。





ポズナニにいても飛べないことがいよいよ明白となり、予定より早くトルン(ポモルスキ飛行クラブ:http://www.aeroklub.torun.pl/)へ移動しました。ポーランド選手権、そして世界選手権の開催地です。



待ちに待った飛行訓練。






























この写真は、ポーランドのナショナルチームメンバーであるカーシャの訓練フライトに同乗させて頂き、撮影したものです。






























カーシャは、正式には今年の4月からアクロを始めました。現時点でのアクロフライトの総回数は、せいぜい50発程度でしょうか。それでも、アドバンスドクラスの科目を十分に飛びこなしていますし、来年からはおそらくアンリミテッドを飛ぶことでしょう。






























曲技飛行は高等技術なので相当の経験が必要・・・Gがキツいので体が強くなければ・・・特殊な3次元把握能力がなければ・・・。











































いくらでも、曲技飛行を難しいものとして、危険な高等技術として語ることはできます。しかしそのような素朴理論は、カーシャのような若手の台頭によって容易に反駁されます。








































































曲技飛行は、どこか遠くにあるものではない。





























撮影に協力していただいたカーシャ、プシャメック、ありがとうございました。
今年のポーランドチームには、20代前半の若手が4人。この国の今後が楽しみです。

他の写真はこちら→https://picasaweb.google.com/flickloop/Poland2011