2011年4月30日土曜日

飛行中の動画とシーケンスカード

機会があるごとに、同乗者に頼んで飛行中の動画を撮ってもらっています。
フライト後の反省に使えますし、なにより世界中の競技者仲間にも楽しんでもらうことができます。
今年度に飛ぶであろう規定シーケンスが全て揃ったので、公開することにします。

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■まずはグライダーから。
使用している航空機は、MDM-1 Fox、アクロ専用グライダーです。登録記号はJA20KA、板倉滑空場で飛行しています。
次期日本代表選手(予定)のSさんに撮影してもらいました。後部座席からの視点です。




アンリミテッドクラスの規定演技です。

今年はマイナスGのかかる科目が多く、繰り返し練習していると、機体への負荷が心配になってきます。

特に4番のフィギュア、マイナス6Gが適正とされているため、グライダーアクロの中でも最も大きな負荷が見込まれる科目です。

動画を見ていただくと分かるとおり、Fig.3とFig.4を大きく失敗しています。選手権までには、なんとかしなければいけません。











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自由演技。



いい加減な手書きカードですし、動画のものとは一部異なっています。

しかも動画では、途中までしかやっていません。その理由は・・・











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■次は動力飛行機。
使用している航空機は、ピッツS-2C(N15TA)、Attitude Aviationという学校のレンタル機です。
教官のマークさんに撮影していただきました。







インターミディエイトクラスの規定演技。


科目自体は単純なものの連続に見えますが、グライダーには無い考え方や技術がたくさんあり、結構大変です。


しかしそれが面白い。













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自由演技。

このシーケンスは、WP Competition Aerobatic Teamのパイロット、Uさんにいただいたものです。とても飛びやすく、楽しいシーケンスです。

2011年4月6日水曜日

オープンコクピット複葉機でのフライト




午前中のフライトを終え一休みしていると、受付の人から声がかかりました。

「Tomo、グレートレークスで飛びたい?タダで乗せてくれるらしいよ」

全くもって無意味な問いです。私には、断る言葉の持ち合わせがありません。














キャノピーが無い。ただそれだけのこと。













風を受ける二枚の翼が、そこにあります。

















近代的な空港。この飛行機にはあまり似合わないようです。














訓練空域へと進路をとります。


















到着。やることは一つです。







































二枚の翼からの大きな抵抗を感じます。ピッツのようにはいきません。
































エルロンも、なかなかの重さです。
ロールレートはFOXと同じくらいでしょうか?


































シートベルトだけが頼りの背面飛行。
心地良い風がコクピットを巡ります。













楽しい時間の終わりは早いものです。












いつか、こんな飛行機を所有したいと思います。

思う存分、のんびりと飛び回ってみたい。


でも今は、曲技に専念しなきゃ。








乗せてくれたロバートさん、本当にありがとうございました。

2011年4月4日月曜日

アメリカでの訓練




私は今、カリフォルニア州のリバモアという町にいます。動力飛行機の曲技を練習するため、ここに来ました。


これまでは専らグライダー曲技に専念してきた私ですが、今年度から動力機も始めることにしました。


長期的な目標としては世界選手権への出場、短期的な目標としてはグライダー曲技への技術的応用を考えてのことです。


(実際は、今後3年間の収入のめどがついたから、という現実的な理由もありますが)











通っている飛行学校は、リバモア空港にある、Attitude Aviation。


訓練機のラインナップを見てください。尾輪式やジェット、マニアックな飛行機が勢揃い。こだわりの飛行学校です。
http://www.attitudeaviation.com/









私が使用している訓練機は、「ピッツ S-2C」。

尾輪式のハイパワー複葉機で、アドバンスドクラスまでの飛行が可能です。

乗っているのは高木さん。私の動力機アクロの師匠です。輸送機操縦士として運送会社に勤務する傍ら、土日だけここの飛行学校の教官として活動していらっしゃいます。今回は特別に、私の訓練のために休暇をとってくださり、ここ一週間毎日一緒に飛んでいただきました。







このピッツという飛行機、前が見えないことで有名です。でも、見えないという考え方は間違っています。世界を知覚することは、世界に対して能動的に働きかける「行為」に基礎づけられます。見ようとすること、これが、世界を見ることです。後ろが見えなければ振り返ればいい。前が見えなければ蛇行すればいい。そう考えたら、この飛行機の前に広がっている世界は「見えて」きますし、私を取り囲む包囲光の流れが、まるで触覚のように感じられてきます。視覚とは、ある種の触覚なのかもしれません。































ひとたび空へ上がれば、自由そのもの!!


















































あと二週間ちょっと(途中一時帰国しますが)訓練した後、IACの地方大会「Los Angeles Gold Cup Duel in the Desert 」へ出場します。インターミディエイトカテゴリーでの出場です。どこまで腕を上げられるか、挑戦です。