2012年6月4日月曜日

イギリスでの動力機訓練



今年度の動力機訓練はイギリスで行いました。短期的目標は、アドバンスドレベルの競技会へ出場すること。長期的な目標は、アンリミテッドへ移行するための布石とすること。

訓練はExtra200で行いました。パワーは少ないですが、なんとかアドバンスドを飛びこなすことができます。








頑張ればアンリミテッドの2012Knownも飛ぶことができました。かなり無理やりでしたので、競技会では0点をもらってしまうかもしれませんが(特にアップラインでのスナップ)、挑戦の価値はあると思います。


この飛行機は、Adrian Willis氏(下写真)が運営するスクール機ということに、一応なっています(http://www.adastralflying.com/)。とはいえ実際は、スクールというよりも、競技者から個人的にレンタルしているという趣で訓練することができます。とてもいい教官です。

飛行機の世界はグライダーよりも個人主義的な傾向が強く、なかなか上級機を貸してもらえる機会は少ないのが現状です。そのなかで、extra200を好き勝手に使わせてもらえて競技会にも出ることのできるこのような機会は、少なくともこの国ではなかなか得がたいものです。



イギリスの環境は素晴らしい。ちゃんと整備されてて動く飛行機、綺麗な飛行場、適当にそこらへんでどこでもアクロできる空域、そしてスタンダードの高い競技会。ただし、天候の悪さだけは考慮しなければいけないでしょう。基本、毎日曇りか雨です。あと、物価の高さ。

私が訓練したLittle Gransden飛行場は、世界的トップパイロットの一人であるMark Jefferies氏(http://markjefferiesairdisplays.com/)により所有されており、アクロ天国と化しています。数えるのもバカバカしくなるほどのアクロ機、気を使いさえすれば飛行場の真上でクリティークできる空域、そしてMark氏のような理想的なパイロットの身近にいられる環境・・・今まで見た中で、アクロ屋にとってもっとも理想的な飛行場でした。




一ヶ月のトレーニングの末(とはいえ雨ばかりで30時間ほどしか飛べなかったのですが)、Sleap飛行場行われたBaEA(イギリス曲技飛行協会)の競技会に出場しました。順位は9人中5位と、とりたてて特に主張のない位置に収まりました。アンノウンでしくじったこともあり、総合得点率は65%まで落ちてしまいました。コンテストディレクターによるレポートはこちらです(http://www.aerobatics.org.uk/results/2012/GoldingBarrett/CD%20Report%20and%20Results.htm)。The Duxford Trophyというのがアドバンスドにあたります。


この大会の2週間後、英国選手権に出場するために再度渡英したのですが、残念ながら天候のためキャンセルとなってしまいました。残念です。



代わりに、というわけではありませんが、マイクロライトに乗せてもらいました。エクストラに乗るときの純粋な戦闘的気分と比べると、まるで自転車のような軽さ/清々しさを感じます。